2006年10月25日
BASF、塩ビ用特殊可塑剤 年産能力10万トンに拡大
「ヘキサモールディンチ」 欧州食品安全機関の認可取得
【カテゴリー】:海外(ファインケミカル)
【関連企業・団体】:BASF

 BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は25日、スペシャリティ可塑剤「ヘキサモールディンチ」の製造能力を年産10万トンに引き上げると発表した。

 高い安全性が求められる用途向けに特別に開発した可塑剤で、ドイツ本社で年産2万5,000トンを生産している。需要は世界中で増加しておりプラントはフル稼働を続けている。

 増設工事の完了は2007年第2四半期。これまで用途は、主に玩具と医療関連製品だったが、今後は、ラップやシール材など、食品と接触する分野に期待している。
 
 ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)からはすでに推奨を受けているが、今年10月には、欧州食品安全機関(EFSA)からも認可取得した。
 
 「ヘキサモールディンチ」は、可塑剤分子の食品への移行が1キログラムあたり60ミリグラム以下との規定を受けているため、ラップやチューブ、シール材など食品と接触する製品で広く使用することが可能となっている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1161760502.pdf


既報
BASF、特殊可塑剤 Hexamoll DINCH を増設
http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=19988