2006年10月25日
SPDC、PEの中国向け11月価格を引き下げへ
CRFトン当たり1,300〜1,310ドルでオファー
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 サウディ石油化学(SPDC)は、24日、中国の樹脂加工企業やトレーダー各社に対してサウジ・シャルクのL-LDPE(商品名・QAMAR)の11月の輸出価格をCFRトン当たり1,300〜1,310ドルにしたい考えを表明して同意を求めた。

 10月の契約価格は、9月と同じくナチュラルグレードで同1,380ドル、高透明グレードで同1,390ドルで、今年最高値を維持していた。しかし、11月分についてはそれぞれ70ドルの値下げすることにしたわけ。8月のレベルに戻すことになる。

 今回同社が久方ぶりに値下げに踏み切ることにしたのは、最近の原油の国際スポット相場の下降に伴って世界全体でオレフィンとその多くの誘導品の国際スポット相場が相次いで下落してきたことから、中国向けL-LDPEについても従来の価格にこだわっていては商談成立がおぼつかなくなってきたため。

 しかし直近の同樹脂のスポット価格は同1,260〜1,290ドルとなっているので、同社のオファーがそのまま中国側に受け入れられるかどうかは微妙といえる。