2001年08月02日
経済産業省、塩ビ管産業の「将来展望」で研究会
厳しい経営環境分析し、対応話し合う
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:旭有機材、クボタ、シーアイ化成、信越ポリマー、積水化学工業、前澤化成工業、三菱樹脂、経済産業省

 塩ビ管産業を取りまく経営環境が大きく変化する中で、経済産業省化学課は2日、主要企業代表による初の「研究会」を開催、同産業の現状や課題、将来展望を中心に意見交換を行った。来月2回目の会合を開き、10月上旬報告書を作成する。
 発足したのは「塩化ビニル管産業の課題と将来展望に関する研究会」で、同省化学課長の私的研究会。積水化学工業の大久保尚武社長を座長にプラスチック加工会社の代表ら14人のメンバーで構成。
 わが国化学産業は国際競争激化の中で過剰設備、過剰雇用、過剰債務の解消を図り、不採算事業の整理やコア事業への集中化などの対応を急いでいる。塩ビ樹脂業界も1995年まで15社あったメーカーは現在10社に減り、さらに再編の動きが出ている。
 塩ビ管業界もこうした樹脂業界の動向やユーザーである建設・住宅産業、最終消費者の動向の影響を大きく受けようとしている。これらの動きに適切に対応していくためには中長期的な産業の方向性について十分理解し、各社それぞれに戦略を立てていく必要がある、というので発足した。
 今後、(1)中長期需要見通し(2)塩ビ管製造業の業況調査報告(3)同業界のかかえる構造問題(4)今後の対策、などをテーマに議論していく予定。
 研究会メンバーは以下の通り。(敬称略)
 
座長   積水化学工業社長 大久保尚武
メンバー 旭有機材工業社長 田畑晴郎
     アロン化成社長 西村寅雄
     ヴァンテック社長 國安克紀
     クボタ社長 土屋芳邦
     シーアイ化成社長 藤原正義
     信越ポリマー社長 日浦致
     日本プラスチック工業社長 生田守
     日本ロール製造社長 青木要助
     前澤化成工業社長 馬場暁夫
     三菱樹脂社長 菅澤武彦
     塩化ビニル管・継手協会専務理事 篠崎晴彦
     経済産業省化学課長 本庄孝志
     経済産業省化学課長補佐 小野寺修
     経済産業省化学課長補佐 塩野入克彦