2006年10月26日
PPフィルムの出荷、9月も前年比3.7%増と好調
工業用の伸びを支えに7ヵ月連続の前年超えに
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリプロピレンフィルム工業連合会

 日本ポリプロピレンフィルム工業連合会が25日に集計したところによると、PPフィルムの9月の出荷数量はOPP(PP延伸フィルム)が前年同月比1.9%増の2万2,694トン、CPP(PP無延伸フィルム)が同6.7%増の1万3,726トンとなった。トータルは3万6,420トンで、前年同月を3.7%上回っている。
 
 これでOPPは4ヵ月連続の、またCPPは8ヵ月連続の前年同月超えとなった。合計では7ヵ月連続の前年同月超えとなる。
 需要分野別では、引き続き工業用が順調な伸びを遂げている点が注目される。なかでもCPPの工業用の伸び率は31.8%と高く、また同じCPPの繊維・雑貨用も39.3%増と高成長を維持している。ただしCPPの最大消費分野である食品包装用は1.4%増にとどまっている。
 OPPの同じく最大消費分野の食品包装用は0.5%減で、3ヵ月振りに前年同月割れに転じている。それにもかかわらずOPPの総出荷量が9月も引き続いて前年を上回ったのは、工業用・その他が6.5%増と好調を維持したため。
 
 この結果、1月から9月までの出荷の累計は、OPPが18万8,481トン、CPPが116万6,491トンの合計30万4,972トンとなった。前年同期に対比すると、OPPは0.1%減、CPPは5.6%増、合計は2.0%増ということになる。OPPがわずかとはいえ前年割れとなっているのは、メーンの食品包装用が1月から6月まで連続して前年を下回ったため。食品包装用の累計はOPPが1.9%減、CPPが0.2%減とともに前年を割り込んでいる。しかし工業用がOPPで4.1%増、CPPで39.4%増と好調で、またCPPの繊維・雑貨その他用も36.4%増と高い伸び率になっている。


ニュースリリース参照
○PPフィルムの出荷実績
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1161763107.tif