2001年08月01日 |
エチレン系製品の出超が大幅に縮小 |
6月の輸出は前年の29.3%減に |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省製造産業局が1日に明らかにしたところによると、エチレンならびにエチレン系誘導品の6月の総輸出数量(16品目合計)は、前年同月と前月の両方を大幅に下回った。エチレン換算(以下全て同じ)の総輸出量は14万3,300トンで、前年同月の実績を29.3%下回っている。前月に対しても10.9%の減少となっている。 一方の総輸入数量(13品目合計)は同3万2,200トンとなった。前年同月を8.7%、前月を3.7%それぞれ下回っている。これに伴う輸出入バランスは輸出が輸入を11万1,100トン上回っており、いわゆる輸出超過が依然として続いている。しかしその規模は、前年同月に対しても前月に対しても大幅に縮小した。前年同月に比べると33.6%、前月に対しては12.9%少ない。 こうした6月の出超量の著しい縮小は、LDPE、HDPE、エチレン、VCMの各製品の輸出が大幅に減少したことによる。前年同月に比較すると、LDPEは32.7%減、HDPEは39.2%減、エチレンは44.5%減、VCMは35.0%減--となっている。また、他の製品も酢酸ビニルの57%増を除いて全て前年を割り込んでいる。中国を始めとしたアジア市場の需要の後退と価格の下落が主たる要因と見てよい。輸入の場合は、HDPEの43.4%増、EDCの22.9%減、酢酸エチルの69.1%減--といったところが目立つものの、トータルでは輸出のような大きな変動はない。 この結果、第2・四半期(4~6月)の総輸出量は46万4,100トン、総輸入量は11万1,700トンとなった。前年同期に対比すると、輸出は9.2%減、輸入は5.1%減ということになる。差し引き35万2,400トンの出超である。前年同期に比べて10.4%少ない。 |