2006年11月02日 |
鹿島北共同発電、石油コークスへ燃料転換 |
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術) 【関連企業・団体】:鹿島石油、信越化学工業、三菱化学、鹿島北共同発電 |
鹿島北共同発電(本社:茨城県神栖市、高下悦仁郎社長)は2日、電気・蒸気生産用の主燃料について、これまで使用してきたベネズエラのオリマルジョン(注1)から、石油コークスへ転換することにしたと発表した。 2008年中の運転開始を目標として、オリマルジョン燃焼ボイラーを石油コークス(注2)燃焼ボイラーに改造し、あわせて石油コークス燃料の受入れ設備を設置する。 同社は、1991年から三菱商事を通じてオリマルジョンを購入し、主燃料のひとつとして使用する一方、コスト削減のため石油コークスへの燃料転換を検討してきた。今年7月、三菱商事へのベネズエラからの供給が停止したため、転換計画を急ぐことにした。 <解説> (注1)オリマルジョン:南米ベネズエラのオリノコ川流域で産出する天然アスファルト (オリノコタール)に、流動化のために水と界面活性剤を加え、エマルジョン化(乳化)したもの。 (注2)石油コークス:原油精製において、蒸留残油等の重質油の最終熱分解工程で副生する固形残留物。 【鹿島北共同発電株式会社の概要】 (1)本社 茨城県神栖市東和田16番地 (2)社長 高下 悦仁郎 (こうげ えつじろう) (3)資本金 6,000百万円(平成17年12月31日現在) (4)売上高 421億円(平成17年12月期) (5)従業員数 137名(平成17年12月31日現在) (6)主要製品 電気、蒸気 (7)主要株主 三菱化学 37.83%、鹿島石油 23%、鹿島電解 16%、信越化学 8.42%、鹿島塩ビモノマー 5.42%、 他 (8)設備能力(平成17年12月31日現在) ◇総発蒸能力: 3,050 T/H ◇総発電能力: 686,540 kW (9)燃料使用量(平成17年実績) ◇重油 約31万キロリットル ◇アスファルト 約28万キロリットル ◇オリマルジョン 約55万トン 他 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1162442833.doc |