2001年07月31日
三菱東京製薬、武田薬品に心疾患薬、ライセンス
「MCC-135」経口剤、海外で開発、販売へ
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:武田薬品工業

 三菱東京製薬と武田薬品工業は31日、三菱東京製薬が創薬した心不全・心筋梗塞等の新規治療薬「MCC-135」の経口剤に関するライセンス契約を結んだと発表した。これにより武田薬品工業は日本およびアジアの一部を除く全世界での開発および販売権を取得した。
 
「MCC-135」は、心筋細胞内の筋小胞体へのカルシウムイオン取り込み促進作用と心筋細胞膜上のナトリウムーカルシウム交換系の阻害作用により「心臓の拡張障害改善作用」、「心筋保護作用」(心筋壊死抑制作用)を示す、新タイプの心疾患治療薬で、三菱東京製薬はこれまで欧州、米国で患者を対象に第2相試験を進めてきた。
「MCC-135」の注射剤については三菱東京製薬が全世界で開発、販売していく予定。なお、同社と武田薬品工業との協力関係はこれが初めて。