2006年11月07日
PPの第8次値上げ交渉が全て決着
フィルム品種でも各需要家の同意を得る
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 ポリプロピレン(PP)各社によると、同樹脂の第8次値上げ交渉は先週半ばまでに全て決着した模様。最も強く反発していた大手フィルムメーカーがここにきて相次いで受け入れを表明してきたことによる。
 
 この結果、早いケースでは9月末出荷分から、遅い場合でも10月末出荷分から新価格に切り替えられつつあるという。
 もっとも、上げ幅については同樹脂各社とも譲歩を余儀なくされた模様。当初、同樹脂メーカーの多くはキログラム当たり18円から20円の幅の値上げを打ち出していた。しかし加工企業各社が採算割れを理由に上げ幅の圧縮を強く求めてきたことと、原料ナフサの価格が当初の予想を下回るレベルに落ち着く見通しとなってきたことから各社とも下方修正に踏み切ったもの。実際の上げ幅は取り引き数量の多寡や品種等によって異なるが、多くが同12円ていどになったのではないか見られている。
 
 同じく第8次価格修正に取り組んできたポリエチレン各社と需要家各社の交渉も、近く全ての分野で決着する見通しとなってきている。