2006年11月08日 |
東セロの中間決算、営業利益が56%増 |
産業用機能性フィルムが著しい伸び |
【カテゴリー】:経営(人事/決算) 【関連企業・団体】:東セロ |
ポリオレフィンフィルム大手メーカーの東セロの平成19年3月期中間連結決算は、売上高が前年同期比13.8%増の310億円、営業利益が同56.0%増の28億9,000万円、経常利益が同62.5%増の27億1,400万円、当期純利益が同5.0%増の8億8,000万円となった。 営業利益と経常利益がともに前年同期を大きく上回っている点が注目される。これには、OPPをはじめとした包装用フィルムの市場開拓と価格修正が順調に進んだのに加えて、かねてから育成に特に力を入れている産業用機能性フィルムが同社特有のシリコーンコートフィルムを中心に大幅な伸びを遂げたことが大きく寄与している。 包装用フィルム部門の業績は、売上高が同8.0%増の244億5,100万円、営業利益が同55.1%増の11億6,900万円で、一方の産業用機能性フィルム部門の売上高が同42.9%増の65億4,900万円、営業利益が同56.6%増の17億2,000万円となっている。産業用機能性フィルム部門では、昨年秋にコーターを増設したことでシリコンコートフィルムの販売量を大きく拡大できたことが大幅増収・増益に結びついたと説明している。また、TPXフィルムやプロテクトフィルムが情報・電子機器関連分野に順調な伸びを遂げたことも業績拡大に少なからず寄与したという。 他方、純利益は低い伸びにとどまっているが、これは、機械装置の残存価額を実質的残存価額(備忘価額1円)に変更したのに伴い過年度分を特別損失に計上したためと説明している。 19年3月期の連結業績予想は、売上高が636億円、経常利益が45億円、当期利益が19億円となっている。 |