2001年07月31日
6月の汎用エンプラ、PA、PBT、変成PPEが生産、出荷ともに2桁の大幅減に
生産は、PC除く調査品目全てが前年割れに
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:経済産業省

 経済産業省が発表した化学工業統計速報によると、汎用エンジニアリングプラスチックの生産は、PC(ポリカーボネート)を除く調査品目が昨年実績を下回る状況となっており、とくに変成PPE(ポリフェニレンエーテル)は前年同月比43.1%の大幅減少となった。
 汎用エンジニアリングプラスチックの生産は、昨年11月頃まではPA(ポリアミド)系樹脂成形材料、PC、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、変性PPEなを中心に、国内需要の好調な引き合いから高水準の成長が続いていた。しかし、今年に入り一部メーカーの海外生産シフト、米国の景気低迷による製品輸出の落ち込みから一転して厳しい状況となっている。
 6月についてもPA系樹脂成形材料の生産は対前年同月比で15.8%減、PBTが同11.1%減、POM(ポリアセタール)5.5%減、変成PPEは43.1%の大幅減となっている。
 一方出荷は、PETが同0.3%増加したものの、ポリアミド系樹脂成形材料が同10.1%減、PC同4.4%減、POM9.7%減、PBT14.0%減、変成PPE32.9%減となった。
詳細は下記の通り。

(数値、対前月比、対前年同月比の順)
◇ポリアミド系樹脂成形材料
生産17,654 ▲14.5% ▲15.8%
出荷17,974 ▲ 5.9% ▲10.1%
在庫34,660 ▲ 2.3% ▲15.0%
◇ポリカーボネート(PC)
生産33,436 ▲11.3%  11.1%
出荷29,086 ▲ 2.9% ▲ 4.4%
在庫52,477  10.1%  69.8%
◇ポリアセタール(POM)
生産10,495 ▲ 5.2% ▲ 5.5%
出荷10,116 ▲ 2.2% ▲ 9.7%
在庫14,776   3.2%  23.7%
◇ポリエチレンテレフタレート(PET)
生産104,447 ▲ 2.5% ▲ 2.8%
出荷 51,233 ▲ 6.9%   0.3%
在庫 68,625 ▲ 6.4% ▲ 8.9%
◇ポリブチレンテレフタレート(PBT)
生産5,507 ▲ 4.9% ▲11.1%
出荷4,001 ▲ 1.4% ▲14.0%
在庫3,382   0.3% ▲25.5%
◇変成ポリフェニレンエーテル(PPE)
生産 4,484 ▲ 8.2% ▲43.1%
出荷 6,432  25.2% ▲32.9%
在庫12,855 ▲ 8.6%  32.8%