2006年11月16日
L-LDPEの出荷も前年割れが続く
10月も総出荷量は2%減に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 L-LDPEの10月の総出荷数量は7万8,200トンで、前年同月を2%下回った。9月に続いての前年同月割れで、減少率も9月の場合と同じ率となっている。同樹脂の月間総出荷数量は2月から8月まで7ヶ月連続で前年同月を上回ってきたが、ここにきて急ブレーキがかかってきた感じだ。もっとも、前年同月に対する縮小率はHP-LDPEやHDPEに比べるとかなり小さい。

 10月の総出荷量のうち国内向けは6万8,500トンで、前年同月を3%下回っている。9月に同4%減となって7ヵ月ぶりに前年同月割れとなったのに続いての前年割れである。同樹脂関係者の多くは、一般フィルム用品種に対する需要の縮小が最大の要因と分析している。8月に発生した前倒し需要の反動が出たことによる面が大きいとの判断である。
 一方の輸出は9,700トンで前年同月を1%上回ったが、国内向けの落ち込みまでカバーできなかった。

 この結果、今年1月から10月までの出荷の累計は77万3,300トンとなった。前年同期を4%上回った。国内向けは66万5,600トンで同1%増、輸出が10万7,700トンで同25%増となっている。