2006年11月20日
サウジのナフサの来年上期分のプレミアム交渉が決着
各油種とも今年下期分を大幅に下回るが各社とも不満
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 わが国の大手商社や石油・石油化学企業がサウジアラムコとロンドンで進めていた石油化学用ナフサの来年上期(1〜6月)分のプレミアム価格交渉がこのほど決着した。

 決着の内容は、軽質NGL(A-180)がトン当たりサウジフォーミュラープラス8.5ドル、フルレンジナフサのラビーグ渡しが同7.0ドル、フルレンジナフサのジュベール渡しが同5.25ドルとなっている。
 今年下期(7〜12月)分のプレミアムは、A-180が同18ドル、フルレンジのラビーグ渡しが16.5ドル、フルレンジのジュベール渡しが同14.5ドルであったので、今回は大幅な縮小ということになる。
 
 しかし今回の仕上がりは、わが国の石油・石油化学企業がプレミアムを限りなくゼロに近づけることを狙っていたのに対してサウジ側が小幅の引き下げを主張して譲らなかったことによるものなので、各社とも強い不満を抱いている。このため、年明け以降は他の国の安価な製品の引き取りに力を入れるところが相次ぐのではないかと見られる。