2006年11月22日
LDPEの8次価格交渉、ラミ品種も決着
ポリオレフィンの全品種が新価格に
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 低密度ポリエチレン各社と大手コンバ−タとの間で進められていたラミネート用品種の第8次値上げ交渉が22日までにすべて決着した。
 上げ幅は取り引き数量の規模や品種の違いによって異なるが、多くがキログラム10〜12円上げで決着となった模様。実施時期は最も遅いケースで11月1日出荷分からとなる。
 
 今回、大手コンバータが同意したことによってポリオレフィン全品種を対象とした第8次価格交渉は全て決着したことになる。今回もラミネート用品種の最大の需要家である大手コンバータが最後まで強く反対してきたため、ポリオレフィン各社が値上げを表明してから全面決着となるまでに3ヵ月かかった。交渉の中途で原料ナフサの国際スポット相場が下降するという樹脂業界側に取っての逆風が吹いたことも長期戦となった要因といえる。
 しかし、最終的には今回も全てのユーザーが値上げを容認することになったわけで、これにはポリオレフィン全体の需給が引き続きウエルバランスの状態で推移してきていることが大きく作用したと見られる。