2006年11月22日 |
プライムポリマーの体質強化策が順調に進展 |
06年度の合理化効果50億円の見込み |
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:プライムポリマー |
プライムポリマーの木村峰男社長は濱田眞治副社長とともに22日に記者懇談会を開き、同社の中期戦略の実行状況と業績見通しを明らかにした。 うち中期戦略の実行状況については「(1)コスト構造の改革(2)ボーダレス化対応基盤の強化(3)差別化集中、の3項目を基本とする戦略がいずれも順調に進展している」と前置きして、人員の削減、銘柄の統合、物流の合理化、PPコンパウンドの海外拠点の拡充、メタロセンHDPE技術の確立、香港における販売会社の開設--等々、多彩な体質強化策を着実に実行に移しつつある様子を詳細に紹介した。 PPコンパウンドの生産体制については「現時点における生産能力は日本、北米、タイ、欧州、中国の5地域合計で外部委託分も含めると年産58万4,000トンとなっており全世界に占めるシェアは20%を超えているが、これを07年には64万7,000トンに、そして2010年には73万2,000トンに引き上げて世界全体における事業基盤を一層強化したい。インドにも新たに生産拠点を設けたい」と今後の拡充にかける旺盛な意欲を披露した。 一方、統合再発足後の最重要課題に掲げてきた合理化の進捗状況については「06年度に42億円の合理化効果を上げることを目標としてきたが、実際には50億円となる見込み」と述べ、SCM効率化や省力化、生産の最適化、商慣行の改善等の様々な合理化策が前倒しのかたちで円滑に進展している点を披露した。07年には80億円に、そして08年には101億円に拡大していくとしている。 06年度の業績については「売上げが本体3,500億円、海外統括会社700億円の合計4,200億円となる」との見通しを明らかにした。ただし利益については「まだはっきりしないが、売上高比税前利益率が2〜3%ていどとなろう」と述べるにとどまった。 |