2006年11月24日
三井化学、タイのPPコンパウンド工場再増設完了
「グランドサイアムコンポジット」年産6万6,000トンに
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:三井化学
増設完了したタイのコンパウンド工場

サイアムコンポジット」は、このほどタイ・ラヨン工場内のPPコンパウンド設備を年産7,000トン増強した。
 
 今年4月に続く増設で、この結果、同社のPPコンパウンド総設備能力は年6万6,000トンとなった。また、これによって三井化学・プライムポリマーによる自動車部品向けPPコンパウンドの世界全体の設備能力は年59万8,000トンとなった。
 
 再増設は、日系自動車メーカーの東南アジア地域における積極拡大戦略の展開に対応したもの。三井グループは、今後も同地域における自動車部品用のPPコンパウンドの需要は安定した伸びを続けていくと判断しており、来年夏にはさらに2系列の増設を計画している。
 
 増設規模は1万8,000トンで、この結果タイ現地の総設備能力は8万4,000トンとなる。加えて2010年までに2万8,000トンを追加して合計11万2,000トン体制とする考えだ。
 
 三井化学とプライムポリマーは、このほかの地域でも自動車部品向けPPコンパウンドの生産体制を積極的に拡大していくことにしている。
 
 07年には中国の「三井化学複合塑料(中山)有限公司」の設備を現在の2万5,000トン能力から3万4,000トンに増強、また米国の「アドバンストコンポジッツ」とメキシコの「アドバンストコンポジッツメキシカーナ」の両社の設備も合計2万2,000トン規模増強して21万7,000トンに拡大する。

 これによって三井両社の世界全体の設備能力は他社への委託分も含めると64万7,000トンとなる。08年から09年にかけては、タイ(2万8,000トン)のほか、インドで1万5,000トン、欧州で1万3,000トン、中国で1万1,000トン、北米で1万8,000トンの新・増設を実施、日本国内の30万トンを合わせた総生産能力を73万2,000トンとする計画である。