2006年11月27日 |
三菱化学メディア、2倍速対応の録画用BD開発 12月1日発売 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三菱化学メディア |
三菱化学メディアは27日、録画用2倍速対応ベアタイプBlu-ray Disc(BD=追記型BD-R 及び 書き換え型BD-RE)を開発、12月1日発売すると発表した。本年7月の2倍速対応データ用ベアタイプBDに続いての販売開始となる。 新たに発売するは、記憶容量25GB(片面1層)を持ち、デジタルハイビジョン放送をハイビジョン画質のまま約130分録画できるなど、以下の特徴をもっている。 (1)BD−Rにおける独自のMABL(Metal ABlative Layer)による記録膜 BD-R(追記型)には青色レーザー記録用に進化させた独自の金属窒化物によるアブレーティブ記録膜MABLを採用。金属窒化物は劣化しにくいため、アゾ色素膜に匹敵する長時間の保存に耐える。また、圧倒的に広いパワーマージンを持つことにより、ドライブの記録パワーの変動やバラツキ等にかかわらず、ディスク表面全体におけるエラーを低減する。 (2)BD−REにおける独自のSERL記録膜 BD-RE(書き換え型)には独自の記録膜であるSERL(共晶系相変化膜)技術を採用。今回これを青色レーザー記録用に最適化し、新記録膜を開発した。繰り返しの記録、再生に強い高度な耐久性と長期間にわたる安定した記録特性を実現。 (3)強力な表面保護層 ベアディスク(カートリッジ無し)を実現するため、有機・無機ハイブリッドコーティング材料開発力を生かした高品質なディスク表面保護層を開発、採用した。表面保護層はカバー層とハードコート層からなり、指紋などの汚れや埃、傷に強く、カートリッジなしでも安心して使用できる。 (4)精密スピンコーティング法 カバー層、ハードコート層の製造工程で独自の精密スピンコーティング法を用いた。 これにより記録膜の超均一厚み精度を実現した。 (5)高精度マスタリング技術 BDはDVDに比べて、記録密度を上げるために記録案内溝のトラックピッチをより狭くする必要があるが、既存技術では実現が困難だった。当社はDeep UVレーザ露光装置を開発するとともに、マスタリングプロセスの最適化により超精細記録案内溝の形成を可能にした。 【三菱化学メディアの青色レーザー対応メディアの発売履歴】 < 2003年8月> ■カートリッジ入り記録用BD(23GB) < 2006年7月> ■ 追記型 録画用HD DVD−Rディスク(片面1層15GB) 世界初 ■ 追記型 録画用HD DVD−R DLディスク(片面2層30GB) 世界初 ■ 追記型 データ用BD−R(Blu-ray Disc)(片面1層25GB) ■ 書換型 データ用BD−RE(Blu-ray Disc)(片面1層25GB) ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1164602073.pdf |