2006年11月27日
ナフサの国際スポット価格、落ち着いた動きに
C&F/ジャパン、3週連続でトン530ドル台
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋によると、ナフサの国際スポット相場の動きがここにきてようやく落ち着きを取り戻してきた。
 
 C&F/ジャパンの先週の平均はトン当たり536ドルをわずかに割り込むレベルで、前の週の平均を1ドル弱下回るにとどまっている。その前の週の平均に比べてもほぼイーブンとなっている。3週間連続で同350ドル半ばを維持しているわけで、最近ではめずらしい安定状態が続いている。史上最高値を記録した8月第2週の平均に比較すると同約115ドル(18%強)安い。
 
 C&F/ジャパンが小康を保っているのは、原油の国際スポット価格が小幅の変動にとどまっているためと見られる。例年だとWTIもドバイもブレントもこの時期は一斉に上昇するが、今年は原油もヒーティングオイルも軽油も各地の在庫が豊富なため目だった変動なくきており、これがナフサの国際相場の安定にそのまま結びついている模様。

 一方、北西欧のCIF価格の先週の平均は同507ドル強で、この場合は前の週の平均を約8ドル(1.5%)下回っている。先々週の平均に比べると10ドル弱(1.9%)の値下がりとなる。ただし下降幅は極めて小さく、10月第1週以降の平均はおおむね同500ドル強で推移している。