2006年11月28日 |
昭和電工と日本ポリテック、液晶パネル用「高電気絶縁性インク」新発売 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工と子会社の日本ポリテックは28日、テレビやパソコン等の液晶パネルに接続するチップ・オン・フィルム(ICチップが搭載された電子回路部品=COF)に使われる「高電気絶縁性インク」を、12月から発売すると発表した。 この高電気絶縁性インクには、昭和電工が新開発したウレタン系熱硬化性樹脂を使用している。 電気絶縁性インクは、COFの表面に塗布され、電子回路のショートを防ぐ絶縁膜となる。COFは、液晶に電気信号を伝えて画像を形成させるための重要な部品で、最近では、液晶パネルの高画素化(高画質化)や低コスト化のため、COFに描かれる電子回路がさらに微細化しつつあり、一層の電気絶縁性を有するインクが要求されている。 今回発売する高電気絶縁性インクは、COFの回路微細化に必要な最高水準の電気絶縁性能を有している。同インクの使用により、現状の30μm(マイクロメートル)ピッチの微細化電子回路において電気絶縁性が飛躍的に向上する。今後の更なるCOFの電子回路の微細化にも十分対応が可能としている。 液晶テレビ市場の拡大により、COFの使用量は今後も年率20%の伸びが見込まれ、これに伴い高電気絶縁性インクの需要も大幅伸長が期待されている。日本ポリテックは、2010年には液晶関連分野の売上高を30億円に拡大する計画だ。 【日本ポリテックの概要】 ◇本社所在地 :東京都八王子市弐分方町358−2 ◇設立年月 :1989年7月 ◇事業内容 :フレキシブル電子回路基板用レジストインクの開発、製造、販売 ◇資本金 :10百万円 ◇株主構成 :昭和電工100% ◇売上高 :8億円(2005年12月期) ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1164680510.doc |