2006年11月28日
日立化成、光学シート用表面保護フィルムの新工場を建設
2007年7月から生産能力を40%増強へ
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:日立化成工業
保護フィルム「ヒタレックス」

 日立化成工業は、光学シート用表面保護フィルム事業拡大のため、約25億円をかけて、山崎事業所(鹿島)に新工場を建設すると28日発表した。これにより、同製品の生産能力を2007年7月までに約40%増強する。

 同社は1967年から粘着フィルム事業を展開。光学シート用表面保護フィルムの「ヒタレックス」は、熱膨張係数の小さいポリプロピレンフィルム上に接着剤を塗工したもので、搬送時や打ち抜き加工時における汚れや傷から光学シートを守るために用いられる。

 表面に微細な凹凸のある光学シートにも確実に貼り付く優れた粘着力を有しながらも、粘着力の経時変化が非常に少なく、容易に剥離することができる。また、材料樹脂の設計等に工夫を施すことで、「フィッシュアイ」(透明または半透明の魚目のような粒子がフィルムに残る現象)を大幅に削減しており、光学シートの外観検査を容易にしている。

 同社は、液晶テレビ向けを中心に今後一層の需要拡大が予想される光学シート用表面保護フィルムへの引き合いに着実に対応し、安定供給体制を確保するため、山崎事業所(鹿島)に新工場の建設を決めた。

【新工場建設の概要】
◇設置場所  : 茨城県神栖市砂山5-1 当社山崎事業所(鹿島)内
◇建屋床面積 : 総床面積3,560 平方メートル
◇完成予定時期 : 2007 年5月
◇稼動開始予定 : 2007 年7月
◇設備投資額 : 約25 億円

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1164680644.pdf