2006年11月28日
三菱化学、タイ・PTTフェノール社へビスフェノールA技術を供与
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は28日、タイ・PTTフェノール社(本社:バンコク)にビスフェノールA(BPA)の生産技術を供与することになり、先に契約調印したと発表した。同技術の直接ライセンスは今回が初めて。

 PTTフェノール社が09年から同国・ラヨン県・マプタプット工業団地で生産開始を予定している、BPA製造プラント(年産15万トン)に生産技術をライセンスする。

 三菱化学はBPAの一部を引き取り、グループのアジアにおけるポリカーボネート樹脂(PC樹脂)の製造拠点に原料として供給する。

 同社は、フェノール、BPAからPC樹脂に至るプロダクトチェーンを集中事業のひとつと位置付け、黒埼事業所でのPC樹脂設備増設や、中国におけるBPA・PC樹脂新設の検討など積極的に事業展開中である。同社は現在、鹿島に年産10万トン、黒崎に同12万トンと、合わせて年産22万トンのBPA生産能力を持っている。
 
 【PTTフェノール社の概要】
 (1)英文名 : PTT Phenol Company Ltd.
 (2)本社  : タイ・バンコク
 (3)President : Vites Visanuvimol 
 (4)株主  : ◇PTT Company Limited 40% ◇PTT Chemical Company Limited 30% ◇The Aromatics (Thailand) Public Company Limited 30%

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1164689552.doc