2006年11月29日 |
PPフィルムの10月の出荷、OPPが前年割れに |
CPPは1.3%増で9ヵ月連続の前年超え |
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:日本ポリプロピレンフィルム工業連合会 |
日本ポリプロピレンフィルム工業連合会が29日に集計したところによると、PPフィルムの10月の出荷数量はOPP(PP延伸フィルム)が24,243トン、CPP(PP無延伸フィルム)が14,368トンとなった。前年同月に対比するとOPPは5.4%減、CPPは1.3%増となる。 うちOPPは5ヵ月ぶりの前年同月割れとなった。最大消費分野の食品包装向けが同5.7%減の17,276トンにとどまったことが大きく影響している。8月、9月と2ヵ月連続で前年を上回って10月も期待されていた工業用・その他向けも前年並みに終わった。 この結果、OPPの1月から10月までの累計は212,724トンとなった。前年同期の実績を0.7%下回っている。うち食品包装向けは149,373トンで2.4%減となっている。工業用・その他向けは43,091トンで前年同期を3.6%上回ったが、食品向けの落ち込みまでカバーするには至らなかった。 一方のCPPの出荷は2月以降9ヵ月連続の前年超えとなった。メーンの食品向けは11,524トンで前年同月を2.8%下回ったが、工業向けが862トンで同19.6%増、また繊維・雑貨その他向けが1,720トンで同28.9%増とともに好調を維持して食品向けの不振を補った。もっとも、CPPトータルの出荷が前年同月超えを維持している大きな要因は、これまでアウトサイダーであった大阪樹脂とオカモトの両社の実績を今年からCPP工業会の統計に加えるようにしたことにあると見られる。 CPPの出荷の1〜10月の累計は13,0859トンで、前年同期を5.1%上回っている。食品向けは104,639トンで前年同期を0.5%下回っているが、工業向けが8,417トンで37.0%増、繊維・雑貨その他向けが15,045トンで35.5%増となって食品向けの落ち込みをカバーした。 |