2006年11月29日
信越化学、帯電防止に優れた成形用シリコーンゴムを開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:信越化学工業

 信越化学工業は29日、新開発した高性能帯電防止技術により帯電防止に優れた成形用シリコーンゴムを開発・発売したと発表した。長時間高温にさらされる用途でも帯電防止効果が持続するため、電気・電子をはじめ、事務機、自動車などあらゆる産業分野で需要が見込まれるとしている。

 高温でも優れた帯電防止効果を発揮するほか、着色が自由にできる、電気絶縁性を維持するなど、基本物性は一般のシリコーンゴムと変わらない、優れた特性をもっている。
 
 シリコーンゴムは、一般的に高重合度のシリコーンポリマーと補強性充填材とを含有する組成物。シリコーンポリマーやシリカなどの補強性充填材はそれぞれ電気絶縁性であり、これらを配合して得られるシリコーンゴムは各種物質との接触により帯電してしまう。
 
 シリコーンゴムに帯電防止効果を付与する場合、これまでは帯電防止材としてポリエーテル系やカーボンブラックの充填材が使用されてきたが、十分な帯電防止効果や電気絶縁性を維持するのが困難だった。同社の新製品は、こうした問題点を解決した。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1164790310.doc