2006年12月01日
出光興産、日東電工から「害虫防除事業」を譲受
アグリバイオ事業拡大、農業・緑化分野展開へ
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:出光興産

 出光興産は1日、日東電工(本社:大阪市、竹本正道社長)から害虫防除事業を同日付で譲り受けたと発表した。

 同社はこれまで、アグリバイオ事業で農業用殺菌剤や畜産用生菌剤、芝残渣分解資材などを上市してきたが、新たに害虫防除事業に進出することで、農業分野での品ぞろえを拡充、さらに、害虫誘引フェロモン製品が加わることで、街路樹や公園、林業を対象とした緑化分野での事業展開も可能となると判断した。
 
 同社ではアグリバイオ事業の売上高として、2007年3月期20億円を見込んでいる。

 同社が譲り受けるのは、微生物害虫防除剤・害虫誘引フェロモン製品・色誘引虫取り粘着シートなどの「環境にやさしい」製品と、関連する微生物培養設備・特許・農薬登録・商標などで、製品名と用途は次の通り。

<譲受製品と主な用途>
(1)バイオリサ・カミキリ(農林水産省登録 第19071号): 果樹類・たらのき・うど・かえで・桑の害虫カミキリムシ用微生物害虫防除剤

(2)ニトルアー<アメシロ> (農林水産省登録 第20652号) : 樹木類の害虫アメリカシロヒトリ用誘引フェロモン製品

(3)バイオリサ・マダラ (農薬登録申請中): マツ枯れ病の原因害虫マツノマダラカミキリ用微生物害虫防除剤

(4)Insect Trap(IT)シート : 作物害虫を色で誘引し、捕獲する粘着シート

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1164956987.pdf