2006年12月06日
アステラス製薬、新経営ビジョン「将来環境に戦略的対応」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:アステラス製薬

 アステラス製薬の野木森雅郁社長は6日、新経営ビジョン「VISION 2015」を発表した。05年4月の発足いらい「先端・信頼の医薬で世界に貢献」を理念に掲げて積極的に経営に取り組んできたが、世界的な医療費抑制策の進展や、市場成長率の低下など製薬業界を取り巻く環境は大きく変化している。そこで同社が2015年に実現をめざす企業像と、それを達成するための指針・戦略を明らかにした。
 
 <将来の製薬業界>
 将来の医薬品業界を取り巻く外部環境は、医療費抑制策の進展、大型製品の特許切れや後発医薬品の浸透による医薬品市場の成長率低下、治療満足度が低く薬剤の貢献が求められるアンメットメディカルニーズの高い領域を対象とするスペシャリテイ市場の成長により、市場のセグメント化・複雑化が進展すると予想され、規模だけでなく多様な競争優位が存在する市場構造が形成される。
 
 <目指すビジネスモデル>
 アステラス製薬は、アンメットメディカルニーズが高く、高い専門性が必要とされる複数の領域「カテゴリー」で、グローバルに付加価値の高い製品を提供することで競争優位を実現し、「グローバル・カテゴリー・リーダー」を目指す。そのために既存製品を維持・拡大し現在のパイプラインを確実に進展させる。
 
 <VISION 2015実現のための仕組み>
 ・人的資源の充実を最重要課題と位置づけ、意欲的な投資と取り組みを行う。
 ・より速く、より優れた意思決定を行うために最適なマネジメントコントロールの仕組みを構築する。
 ・社会的責任を明確にし、それを果たすための仕組みを構築するCSR経営を推進する。
 
○ニュースリリース参照
 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1165386035.pdf