2006年12月07日
汎用樹脂の対中輸出、10月は前年超えが2品目だけ
全輸出量に占める中国向けの比率は依然高水準
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 汎用樹脂の10月における中国向け輸出通関数量は多くの樹脂が前年同月を下回った。合計6品目のうち前年同月を上回ったのはHDPEとPVCだけ。いずれも伸び率が高く、HDPEは32.3%増、PVCは28.4%増となっている。
 反面、LDPE、PPホモポリマー、PPコポリマー、PSの4樹脂は縮小率が大きい。最も縮小幅が小さいPP-Cでも8.0%減で、PSに至っては23.6%もの減少となっている。

 もっとも、各樹脂とも全輸出量に占める中国向けの比率は依然として極めて高い。最も依存率の低いLDPEでも52.7%であり、最高はPVCの72.6%となっている。

 一方、今年1月から10月までの対中輸出量は10月単月とは逆に合計6品目中4品目が前年同期の実績を上回っている。最も伸び率が高いのはPP-Cの16.4%で、HDPEの9.0%、PVCの8.4%、PP-Hの6.6%がそれに続いている。LDPEは1.6%減、PSは8.7%減となっている。