2006年12月07日
帝人化成、中国でポリカーボネート設備増強 年産16万トンに
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:帝人、帝人化成

 帝人化成は7日、中国のポリカーボネート(PC)樹脂の需要増大に対応するため、100%出資の現地法人「帝人聚■酸■有限公司」(TEIJIN POLYCARBONETE CHINA LTD.)に第3系列の増設を決めたと発表した。総投資額110億円をかけて、09年3月の商業生産入りをめどに年産6万トンの新ラインを建設する。
 
 同社は他社より早く、2005年4月に年産5万トンの第1系列を立ち上げ、本年末には同じく年産5万トンの第2系列の商業生産を開始する予定。

 今回決定した第3系列は年産6万トンの一般用途専用ラインで、これにより中国でのPC樹脂生産能力は年産16万トンとなる。

 また、日本(愛媛県松山市)、シンガポール、中国の3拠点の合計能力は年産48万トンとなり、アジア最大メーカーの地位をより確実なものとなる。

 増設の背景として、同社では(1)PC樹脂の世界需要は年率7%程度の成長が継続する見通しで、特に成長の中心であるアジアでは10%、中国では14%の高成長が見込まれること(2)中国で需要拡大を牽引するのは、電気・電子やOA機器向けのコンパウンド品だが、今後は自動車向けに大きな需要が期待されることーなどをあげている。

【増設の内容】
(1)所在地 : 中国浙江省嘉興市乍浦開発区雅山西路888号
帝人聚■酸■有限公司(TEIJIN POLYCARBONATE CHINA LTD.)内
(2)生産能力 : 年産60,000トン
(3)投資額 : 110億円
(4)着工時期 : 2007年8月
(5)商業生産開始 : 2009年3月 

(注)文中、■の文字はニュースリリースを参照

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1165480284.doc