2006年12月08日 | |
「化学オリンピック日本委員会」発足 | |
委員長に野依良治・理研理事長、2010年開催 | |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:化学工学会、日本化学工業協会 |
|
2010年に東京で高校生たちの「国際化学オリンピック」が開催されるが、その運営母体となる「化学オリンピック日本委員会」が、8日、日本化学会や日化協などの関係団体によって設立され、委員長に野依良治・理化学研究所理事長を選出した。 日本での大会開催は、2010年7月19日から28日までの10日間。東京大学・駒場教養学部と早稲田大学・理工学部の教室を使い、実験と筆記試験で成績を競う。参加者は世界70カ国から高校生選手280人、付き添いのメンターらを合わせて総勢500人という大規模な大会となる。 日本委員会は日化協、新化学発展協会などの主要業界団体と日本化学会、高分子学会などの学術団体計10団体で構成。文部科学省、経済産業省、日本学術会議などもオブザーバーとして名を連ねており、産学官一体となって大会を支援する構えが整った。 委員長に野依氏のほか、副委員長に中西宏幸・三井化学会長(募金委員会委員長)ら4氏も選出され、大会開催に向けた準備がいよいよスタートした。 【野依委員長の話】 サイエンスは、芸術や文学などと同様、文化の一翼を担っており、私たちが生きていく上で必須の大切なものだ。その一方で科学技術は、社会経済の礎であり、サイエンスとそれに基づくテクノロジーは、わが国の国是である「創造力国」の担い手でもある。高校生の大会ではあるが、すべての国民に化学の魅力と重要性を理解してもらう機会にしたい。大会では“ビューティフル・ケミストリー”をうたっていきたいと考えている。 |