2006年12月12日 |
クラレプラスチックス、植物由来樹脂のターポリンシート開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:クラレ、クラレプラスチックス |
クラレプラスチックスは12日、トウモロコシを原料とする植物由来樹脂のターポリンシートを開発したと発表した。設備はすでに伊吹工場(岐阜県)にあり、一部手直しした後、07年春から本格生産に入る。 従来品に比べて、コストはやや割高となるものの、環境への関心が高まっているため、積極的に事業展開していく方針。。 ターポリンシートは、ポリエステル織物の基布を合成樹脂フィルムでサンドイッチした複合シートで、布や紙に比べて丈夫で汚れにくい。このため、横断幕や建築関連など幅広い分野で使用されている。 シートには、トウモロコシを原料とするPLA(ポリ乳酸)樹脂を使用した。基布はポリエステル織物の代わりに100%PLA樹脂、フィルムは70%をPLA樹脂にした。クラレが開発したアクリル系熱可塑性エラストマーを配合し、硬質のPLA樹脂に柔軟性を持たせた。 ■特長 ・地球温暖化対策に配慮した植物由来樹脂を採用 ・従来のターポリンシートと同等の性能(強度、印刷特性等)、質感(柔軟性、手触り等) ■用途 ・生活資材関連 :手帳、袋物、各種カバーなど ・広告関連 :横断幕、垂れ幕、フラッグ、タペストリー、POPなど ・建築関連 :安全標識、養生シート、日除けテントなど クラレでは、12月14日〜16日に東京ビックサイトで開催される「エコプロダクツ2006」に同製品を展示する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1165891525.pdf |