2006年12月13日
PSの11月の出荷、前年同月比1%減に
SMは国内向けが2%増で7ヵ月連続の前年超え
【カテゴリー】:実績/統計(行政/団体、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会の集計によると、PS(ポリスチレン)の11月の生産・出荷数量は生産が前年同月比101%の77,350トン、出荷が同99%の71,741トンとなった。
 
 生産は5ヵ月連続の前年同月超えであり、一方の出荷は逆に2ヵ月連続の前年同月割れとなった。出荷のうち国内向けも同99%の70,053トンとなっている。同樹脂メーカーの多くは、10月が前年同月を13%割り込んだのに対して11月はわずか1%減にとどまったので前倒し需要の反動は比較的短期で終息したと判断している。

 需要分野別の実績の中では、電機・工業用がTV向けの需要の好調の持続を背景に7%増を記録して6ヵ月連続の前年超えとなっている点が注目される。反面、雑貨産業用は前倒し需要の反動で8%減となっている。包装用とFS用はともに2%の小幅減となった。

 輸出は同95%の1,688トンで、20ヵ月連続の前年同月割れとなった。各社があくまでも採算を確保できるケースに限定して成約していることによるもの。

 一方のSMの生産量は同93%の268,720トンで3ヵ月連続の前年同月割れとなった。定修による運休プラントが2社・2基を数えたことによるもの。

 出荷数量は同10%減の267,248トンとなった。4ヵ月連続の前年同月割れである。これは輸出が供給力の減少によって同24%減の104,246トンにとどまったためで、国内向けは同PSやABSの生産の好調の持続を支に同2%増の163,002トンと着実な成長を遂げている。輸出は9ヵ月連続の前年同月割れだが、国内向けは7ヵ月連続の前年同月超えである。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1165970131.tif