2006年12月14日 |
旭化成とクラレ両子会社、透析事業・血液浄化事業を統合 |
【カテゴリー】:経営(ファインケミカル) 【関連企業・団体】:旭化成、旭化成ファーマ、クラレ、クラレメディカル |
旭化成ファーマ100%子会社の旭化成メディカルと、クラレ100%子会社のクラレメディカルは14日、両社の透析事業と血液浄化事業を統合することで基本合意したと発表した。07年10月1日付で新会社「旭化成クラレメディカル」を発足させる。 透析および血液浄化事業は、国内外の患者数の増加と医療環境の整備が進む中、日本発の優れた医療技術領域として大きな発展が期待されている。 両社は本年6月、医療用中空糸膜の製造・開発技術の融合、発展を目指し、EVOH (商標:エバール)中空糸膜を共同生産するA・Kメンブレン製造会社を設立した。さらに今後の医療用中空糸膜技術の向上と製品競争力の強化を図るためには、より一層の事業の一体化が必要と判断し、今回の事業統合合意となった。 旭化成メディカルは、低分子量タンパクの除去性能の高い世界標準の高性能膜のポリスルホン(商標:APS)中空糸膜とセルロース中空糸膜技術、クラレメディカルは、優れた生体適合性で特に導入初期や高齢者に優しいマイルド透析のEVOH中空糸膜技術を有している。両社は事業統合により、透析および血液浄化分野の事業基盤を強化しトップメーカーの地位をより確かなものにする。 【統合会社の概要】 (1)社名 : 旭化成クラレメディカル〓 (2)事業開始日 : 2007年10月1日予定 (3)資本金 : 未定 (4)出資比率 : 旭化成ファーマ85%、クラレメディカル15% (5)代表者 : 未定(代表取締役社長は旭化成メディカルより選任) (6)本社所在地 : 東京都千代田区 (7)事業内容 : 透析および血液浄化治療製品の開発・製造・販売 (8)製造拠点 : 延岡(宮崎県延岡市)、大分(大分県大分市)、中国(浙江省杭州市) (9)売上目標 : 500億円(2010年度) (初年度年間換算約400億円) (10)従業員数 : 約1,400名 (11)販売拠点 : 日本、米国、欧州、中国、韓国 【統合スキーム】 ・旭化成メディカルは統合対象事業(透析・血液浄化事業)を残し、社名を旭化成クラレメディカルに変更する。同時に統合対象外の事業は新たな会社を設立し、この会社に承継させる。 (注)統合対象外の事業—旭化成メディカルのセパセル事業(輸血用白血球除去フィルター)とプラノバ事業(ウイルス除去フィルター) ・クラレメディカルは統合対象事業を分割し、旭化成クラレメディカルに統合する。 (注)クラレメディカルの歯科材料事業は統合対象外。 ・上記統合により両社折半出資のA・Kメンブレン製造は旭化成クラレメディカルの100%子会社となる。なお、同社は統合以後、旭化成クラレメディカルが吸収合併する予定。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1166085234.doc |