2001年07月26日 |
電気化学工業、特殊スチレン樹脂『クリアレン』倍増へ |
PETボトル普及で需要急増 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:旭化成、電気化学工業 |
電気化学工業はPETボトルの普及に伴って需要が増大しているスチレン・ブタジエン共重合樹脂(SBS)の生産能力を約2倍に増強することにし、本格準備に入った。 同社は千葉工場にSBS樹脂『クリアレン』(商品名)年産2万5,000トン設備をもち操業中だが、透明性、印刷性、ヒートシール性などに優れ、最近はPETボトル向けラベル用フィルムとして需要が急増している。 このため2002年末完成をめどに年産4万5,000トン能力に拡大することにした。 『クリアレン』は一般に成形性がよくシート加工した場合は、キャリアテープなど電子部品、半導体運送用に使われるが、フィルム加工した場合はシュリンクフィルムとして、PET容器にそのままかぶせ使用することができる。リサイクルも容易という。シートやフィルムへの加工は一部同社の子会社デンカ化工でも行っている。 なお同樹脂はほかに旭化成が事業化しており、両社で国内市場を2分した形になっている。 |