2006年12月18日
SPDC、L-Lの対中輸出価格を20ドル再値上げへ
1月積みのCFR価格、トン1,280〜1,290ドル目指す
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 サウディ石油化学(SPDC)はこのほど、中国の樹脂加工企業ならびにトレーダー筋に対してサウジ・シャルクのL-LDPE(商品名QAMAR)の来年1月の価格をトン当たり20ドル引き上げたい意向を伝えて受け入れ方を要請した。

 同樹脂の今年12月の納入価格は透明品種がCFR同1,270ドル、ナチュラル品種が同1,260ドルとなっている。11月積みをそれぞれ20ドル引き上げることで中国側各社の同意を取り付けたが、1月はさらに20ドルの底上げを図ることにしたもの。

 農ポリのシーズンインもあってL-LDPEの需給バランスがここにきて12月以上に引き締まってきているので、比較的早い時期に同意を得られるのではないかと見られる。

 SPDCはかねてからアジア地域におけるL-LDPEのプライスリーダーの立場にあるので、同社の説得が中国側に受け入れられるとほぼアジア全体の同樹脂の市況がこれに並ぶことになる。