2006年12月19日 |
タカラバイオ、米大手試薬メーカーに「LAーPCR法」ライセンス |
【カテゴリー】:ファインケミカル(海外) 【関連企業・団体】:タカラバイオ |
タカラバイオは19日、米国ニューイングランド バイオラボ社(NEB)と、「LA-PCR技術」に関する特許の全世界における非独占的実施権を同社に供与するライセンス契約を同日付で締結したと発表した。 NEBは、タカラバイオがLA-PCRの実施権を供与した世界で18番目の企業となる。これによりNEBは全世界でLA-PCR法を利用し製品を製造・販売することができる。 LA-PCR法は、遺伝子工学の基幹技術であるPCR法の能力を飛躍的に向上させた画期的な技術で、従来のPCR法では1万塩基をこえるDNAの増幅は困難だったが、LA-PCR法により数万塩基の長鎖DNAを安定して正確に増幅できるようになった。 LA-PCR技術はPCR法の欠点を補完し、ゲノム解析や長鎖フラグメントのクローニングおよび変異導入等のPCR法の応用分野をさらに拡大した。 同技術はウェイン・バーンズ(Wayne M. Barnes)博士によって開発されたが、タカラバイオはこの技術の有用性を予見し、1996年4月に当時ワシントン大学準教授だったバーンズ博士とLA-PCR法の特許譲渡契約を締結し、同氏が保有するLA-PCR法に関する特許権を譲り受けた。 【NEB社の概要】 ◇会社名 : New England BioLabs Inc. ◇代表者 : James V. Ellard (CEO) ◇住所 : 240 County Road, Ipswich, Massachusetts 01938, U.S.A. ◇事業概要 : 酵素やタンパク質発現システムなどのバイオ研究用試薬の製造販売 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1166510212.doc |