2006年12月20日
PVCの出荷、11月は再び前年同月を下回る
VCMは輸出の好調で引き続き前年超え
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会が20日に集計したところによると、PVC(塩ビ樹脂)の11月の生産量は前年同月比1.0%減の185,432トンに、また出荷量は同1.8%減の189,455トンとなった。生産は3ヵ月振りの前年同月割れであり、出荷は4ヵ月ぶりに前年同月を上回った10月からわずか1ヵ月で再び前年同月割れに転じた。

 出荷のうち国内向けは4.8%減で5ヶ月連続の前年割れとなっている。公共投資の不振で硬質用が6.8%減となり5ヵ月連続の前年割れとなっている点が特に大きく影響している。

 半面、輸出は4.4%増で4ヵ月連続の前年同月超えとなっている。中国向けが輸出加工製品向けに好調を維持していることによるもの。

 また、同協会が同じく20日に集計したVCMの11月の実績は、生産が同8.4%増の265641トン、出荷が同8.1%増の252,121トンとなった。
 生産は10月に続いての前年同月超えであり、出荷は今年に入って11ヶ月全てが前年同月超えとなっている。
 ただし、出荷のうちの国内向けは同2.3%減の189,552トンで3ヵ月振りに前年同月を下回った。PVC向けが2.3%減となったことによる。
 一方の輸出は59.5%増の62,569トンとなった。今年に入ってからの11ヶ月全てが大幅な前年同月超えである。PVC同様に中国向けが引き続き好調なことによる。今年も、VCMの出荷は輸出の拡大に大きく支えられて成長するパターンをたどったということになる。


ニュースリリース参照
○塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1166585404.xls

○塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1166585404.xls