2006年12月20日
VECの土屋会長が定例の記者会見
「樹脂サッシの採用が進むなど明るい展望も開けた」と総括
【カテゴリー】:行政/団体(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会の土屋隆会長(東ソー社長)は20日に定例記者会見を開き、今年の塩ビ工業の歩みを振り返っての所感を述べた。

 この中で同会長は、出荷の実績については「公共投資の不振が続いているため主力の硬質用が年を通して前年を下回ることになるのは避けられず、したがって、06年の国内向けの総出荷量は前年を若干下回って135万トンていどになりそう」と厳しい見方を示した。
 しかし、「そうした厳しい環境の中でも今年は明るい材料もいくつか見出せた」とも述べ、「樹脂サッシによる内窓が環境省の本庁舎に採用されたことなどはまさにその代表例と言える」と続け、「これも塩ビの持つ有用性が広く世間から再び認められはじめたことを端的にあらわすものであり、塩ビ工業の今後に明るい展望も開けるようなってきたと言える」と来年以降の塩ビ工業の復活に対する期待のほどを示していた。