2006年12月22日
三菱ガス化学、ベネズエラにメタノール第2期 85万トン増設
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:三菱ガス化学
メトール社

 三菱ガス化学は22日、ベネズエラの国営石油化学公社 Pequivenとのメタノール合弁会社である「Metanol de Oriente, METOR S.A.」(メトール社)で、年産85万トンの第2期プラントの建設が決ったと発表した。
 
 メトール社が約4億ドルを投資して、現有プラントの隣接地に年産85万トンの新プラントを建設する。生産能力は現行の75万トンと合わせ160万トンとなる。2009年後半に完工、2010年第1四半期から商業運転を開始する予定。
 
 資金調達に当たって国際協力銀行、国際金融公社、市中銀行との間でメト-ル社融資契約を締結、ファイナンシャルアドバイザーに三菱東京UFJ銀行を起用した。
 
 プラントは三菱重工業とフルターンキーベースでの建設契約を締結する。
 
 メタノールは多くの川下製品を持ち、ホルマリン、酢酸、ポリアセタール、MMA、ガソリン添加剤などの原料として使用されるが、今後はバイオディーゼルやDME(ジメチルエーテル)の原料、燃料電池用の燃料など、幅広い用途拡大が見込まれている。
 
 【合弁会社の概要】
(1)会社名 : Metanol de Oriente, METOR S.A.
(2)所在地 : Jose, Etado Anzoategui, Venezuela
(3)資本金 : 136百万米ドル
(4)出資比率 : Pequiven 37.50%  三菱ガス化学 23.75%  三菱商事 23.75% Polar 10.00% IFC 5.00%
(5)生産能力 :◇第1期=日産2,200トン(年産750,000トン)◇第2期=日産2,500トン(年産850,000トン)
(6)生産技術 三菱(MGC/MHI)メタノールプロセス (※ MGCと三菱重工業が共同保有するプロセス技術)
(7)建設完了時期 : 2009年第3四半期
(8)商業生産開始 : 2010年第1四半期
(9)資金調達方法 : 国際協力銀行・国際金融公社を中心とするメトール社融資契約
(10)従業員数 : 157名(現地採用従業員)

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1166775457.pdf