2006年12月27日
宇部興産、ガス分離膜事業拡大へ第3期増産計画
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産
宇部興産の分離膜モジュール

 宇部興産は27日、窒素分離膜やアルコール脱水膜の需要増に対応するため、今年8月に宇部ケミカル工場の2期増産を決定したのに続き、第3期計画として「ガス分離膜用ポリイミド中空糸製造設備」と「ガス分離膜モジュール製造設備」の増強を決めたと発表した。所要資金は合わせて約15億円。2008年1月から本格生産に入る。
 
 「ガス分離膜用ポリイミド中空糸製造設備」は年産50万キロメートルの現有設備が、2007年10月の2期稼動後は倍増の100万キロメートルとなるが、第3期完成後180万キロメートルとなる。

 これに伴いガス分離膜モジュール製造設備も堺工場で増設し、2工場体制でモジュール生産能力を年産8万本に拡大する。現有能力は年産2万本。2007年1月の2期完成で4万本に増強するが、さらに3期計画で倍増する。

 宇部興産のガス分離膜事業は、従来は石油精製工業や化学工業向け水素回収用途の水素分離膜モジュールが中心だったが、最近は安全対策上から窒素分離膜モジュールへの転換が進み、化学プラントや石油・石炭の防爆用途を中心に需要が伸びているという。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1167190449.pdf