2007年01月09日
伊藤忠出資の中国コークス・メタノールJVが工場竣工
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:伊藤忠商事

 山東エン礦国際焦化有限責任公司が昨年12月16日、山東省済寧市でコークス、メタノール工場の竣工式を行った。昨年上半期に生産を開始していた。

 同社は中国・エン礦集団有限公司が70%、ブラジルのリオドセが25%、伊藤忠が5% 出資するJVで、年間200万トンの高品質コークスと、コークス炉ガス原料に年間20万トンのメタノールを生産する。コークスプラントはドイツのプラントを移設した。

 伊藤忠商事は、コークスの対日独占販売権及びブラジル以外の国外マーケットの優先販売権を持ち、輸出マーケティング業務を行う。リオドセはブラジル市場の独占販売権を持つ。

 伊藤忠は本JVを通じ、中国有数の石炭生産者であるエン礦集団及び世界最大の鉄鉱石生産者であるリオドセ社との関係を深め、炭鉱開発を含む幅広い資源関連分野で両社との協力関係を強化する。

 また、リオドセはコークス生産事業に進出、鉄鉱石・ペレット・マンガン鉱・合金鉄で構成されている鉄鋼業向けの製品ラインを補強するとともに、ブラジルと中国の関係も一層強化する。

 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=17590