2007年01月10日
東ソー、中国向けVCMの1月の価格を底上げ
12月比トン25〜30ドル高の640〜650ドルで決着
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:東ソー

 塩ビモノマー(VCM)最大手の東ソーは、このほど中国のPVCメーカーやトレーダとの間で1月渡しのVCMのCFR価格をトン当たり640〜650ドルとすることで合意した。

 昨年12月の価格は同615〜620ドルであったので、1月分は同25〜30ドルの値上げとなる。同社の要求がほぼそのまま受け入れられたことによるもので、11月の水準に戻ったことになる。

 中国側が値上げを受け入れることにしたのは、最近の原油のスポット相場の反騰ぶりに誘発されてVCMについても先高を予想する需要家が増えてきたためと見られる。また、旺盛な需要によってユーザー在庫が急速に縮小してきたことも少なからず作用したといえそう。

 これに先駆けて大洋塩ビ等によるPVCの1月の対中価格も、12月比で同20〜30ドル高の同810ドル前後に引き上げられている。