2001年07月24日 |
VEC首脳、PVCの下期の需要にも厳しい見方 |
需要見合いの生産の重要性を強調 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:信越化学工業、東ソー、トクヤマ、塩ビ工業・環境協会 |
塩ビ工業・環境協会(VEC)の田代圓会長(東ソー会長)、三浦勇一副会長(トクヤマ社長)、市村浩信副会長(信越化学工業常務)の3氏は24日の定例記者会見でPVCとVCMの需給動向についてそれぞれ見解を明らかにしたが、この中で今年下期のPVCの需要に関しては3氏とも「厳しい事態を迎えると覚悟する必要がある」と主張、そして「それだけに、需要に見合った生産に徹することが何より大切」と生産の適正化が当面の最重要課題である点を強調した。 田代会長は、最近のVCMとPVCの需要動向について「国内の一般景気の後退によってPVCの国内需要が縮小していると同時に、海外市況の下降によって輸出も思うように進められなくなっている点が大きな悩み」と説明、そして下期のPVCの需要に関しては「旧盆明けの需要動向を見ないと先行きがどうなるかの判断が難しいが楽観できない」と述べ、「したがって、今後も需要に見合った生産に徹していくことが大切」と強調した。三浦副会長は「このままいくと今年のPVCの総集荷数量は過去3年の平均をかなり下回ることになる。国内向け150万~160万トン、輸出60万トンの合計210万~220万トンに縮小する可能性もある」と厳しい見方を披露、それだけに「売れるだけの規模に生産をきちんと合わせていくほかない」と減産が必要になる可能性を示した。市村副会長も「私も下期のPVCの需要については厳しい見方を取っている」ときっぱり言い切っていた。 |