2007年01月11日 |
ポリオレフィンフィルムの出荷、11月も不振 |
1〜11月計はかろうじて前年同期を上回る |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計) 【関連企業・団体】:日本ポリオレフィンフィルム工業組合 |
日本ポリオレフィンフィルム工業組合がこのほど集計したところによると、同組合加盟のフィルムメーカーが昨年11月に出荷したポリオレフィンインフレーションフィルムの総数量は67,658トンとなった。前年同月の実績を7.4%下回っている。10月に続いての前年同月割れである。 うちLDPEフィルムは同7.2%減の43,266トン、HDPEフィルムも同7.2%減の22,838トン、IPPは同14.6%減の1,554トンとなっている。LDPEフィルムとIPPは2ヵ月連続の、HDPEフィルムは3ヵ月連続の前年同月割れとなった。注目のHDPEレジ袋用は11,602トンで同15.3%減となっている。 全体の出荷量が11月も低調であったことについて関係者の多くは、原料樹脂の値上げを受けての製品値上げに需要家の多くが拒否反応を示したのと、量販店の中でレジ袋の有料化に踏み切るところが出始めたせいではないかと分析している。 この結果、1月から11月までの出荷の累計は721,035トンとなった。前年同期比は0.3%増にすぎない。LDPEフィルムは462,100トンで前年同期を1.0%上回っているが、HDPEフィルムは241,813トンで0.7%、IPPは17,122トンで3.2%それぞれ前年同期を下回っている。 12月が前年同月を下回ると、同工業会が現在の方式で統計を取り始めていらい3年連続の前年割れとなる可能性が強い。 |