2007年01月15日
ナフサの国際スポット相場が続落
先週契約の日本着値の平均は520ドル半ば
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外)
【関連企業・団体】:なし

 原油の国際スポット相場の下降に連動してナフサのスポット相場も各地で続落となってきた。日本の商社や石油・石油化学企業等が先週中に国際市場で契約したスポットものの日本着値の平均はトン当たり525〜527ドルで、直近の最安値となった前の週の平均をさらに19ドル(3.5%)前後下回っている。この2年では05年12月第2週の524ドルいらいの安値ということになる。

 最近の週単位のピークは昨年7月第3週の691ドルとなっている。先週の平均はそれを165ドル下回っている。率にして約24%安ということになる。原油価格(WTI)の下降率とほぼ一致している。北西欧のCIF価格も同様に下降が続いている。先週の平均は500ドル強で、前の週の平均を20ドル(3.7%)弱下回っている。

 もっとも、現在の契約ものがわが国に到着するのはおよそ2ヵ月後となる。その時点の円単位のCIF価格が最近のドル単位の契約価格の下降ぶりをそのまま映したものになるかどうかは今後の為替次第であり、軽々に予想するのは危険ということになる。