2007年01月16日
SMの出荷、12月もわずかに前年を下回る
年計も輸出の大幅縮小が響き5%減に
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が16日に集計したところによると、SM(スチレンモノマー)の昨年12月の生産・出荷数量は、生産が前年同月比1%減の315,882トン、出荷が同2%減の300,326トンとなった。
 
 生産は4ヵ月連続の、また出荷は5ヵ月連続の前年同月割れである。出荷が前年同月割れとなったのは、国内向けがGP/HI向けやABS向けの減少が響いて2%減ったのに加えて輸出が前月を29%上回ったものの前年同月に対しては同じく2%の減少となったことによる。国内向けは7ヵ月振りの、また輸出は5ヵ月連続の前年同月割れとなった。
 
 これに伴う1〜12月合計は、生産が前年比3%減の328万8,869トン、出荷が同5%減の335万4,179トンとなった。生産も出荷も6年振りの前年割れである。出荷が前年を下回ったのは、国内向けが0.3%増の194万9,033トンとなってかろうじて前年を上回ったのに対して、輸出が定修の集中による輸出余力の縮小と中国の国産化の進展に影響されて11%減の140万5,146トンにとどまったため。
 年末在庫は93,617トンで、年初の104,122トンから大幅に縮小している。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1168924167.tif