2007年01月17日
三井化学、米デュポンに新規農業用殺菌剤の販売権許諾
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は昨年12月、米国デュポンとの間で三井化学が開発した農業用殺菌剤「ペンチオピラド」のデュポンへの供給契約に調印したが、17日、同契約に基づき、デュポン社にペンチオピラドを使用した農業用殺菌剤の欧米およびオーストラレーシア(オーストラリア・ニュージーランドなど)における製剤の登録および販売する権利を許諾したと発表した。これら海外での上市は2011年の予定。

 「ペンチオピラド」は野菜・果樹の灰色かび病やうどんこ病、麦類のセプトリア病害等に優れた効果を示す新規構造のチオフェン系殺菌剤で、三井化学は現在国内で登録申請中。

 同社の富永紘一副社長(機能化学品事業グループ長)は「当社のペンチオピラドがデュポンに高く評価され、世界市場に上市されることは大変喜ばしい。今後は、ペンチオピラドを通してデュポンと当社の関係がより強固になることを願っている」と語った。

 また、デュポン農業製品事業プレジデントの James C. Collins Jr氏は「本供給契約により、我々の殺菌剤ポートフォリオが拡充でき、最先端の製品を求める世界中の顧客のニーズに応えていくことができる。三井化学との一層の提携を期待している」とコメントした。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1169002326.pdf