2007年01月17日
PVCの昨年の総出荷数量、前年の0.5%減に
輸出の4.2%増も国内の4.1%減をカバーし切れず
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会が17日に集計したところによると、PVC(塩ビ樹脂)の昨年12月の生産量は前年同月比3.6%減の183,811トン、出荷量は同2.4%増の180,389トンとなった。生産は2ヵ月連続の前年同月割れとなった。出荷は11月が1.8%の前年同月割れに転じて先行きが警戒されたが間を置かず直ぐに前年同月超えに戻った。

 出荷が再び前年同月を上回ることになったのは、輸出が好調を維持して前年同月を9.9%上回ったため。国内向けは硬質用が6ヵ月連続の前年同月割れとなったのが響いて1.5%減となったが、輸出が中国向けを中心に大幅な伸びを遂げてカバーした。

 この結果、PVCの昨年1年の総生産量は前年比0.7%減の210万5,267トン、総出荷量は同0.5%減の210万8,735トンとなった。

 生産も出荷もともに4年連続の前年割れとなった。出荷のうち国内向けは同2.8%減の136万4,370トンで2年連続の前年割れとなった。主力の硬質用が公共投資の長期低迷で4.1%減となったことが特に大きく影響している。

 一方の輸出は同4.2%増の744,365トンとなったが、国内向けの落ち込みをカバーするまでには至らなかった。輸出は2年連続の前年超えである。


ニュースリリース参照
○塩ビ樹脂生産出荷実績表
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1169008634.xls

○塩化ビニルモノマー生産・消費・出荷実績表
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1169008634.xls