2007年01月18日 |
信越化学、光アイソレータの鉛非含有化に成功、RoHS規制クリア |
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術) 【関連企業・団体】:信越化学工業 |
信越化学工業は18日、欧州RoHS規制をクリアする、鉛を含まない光アイソレータの製造技術を開発したと発表した。従来は光アイソレータの主要構成部品であるファラデー回転子に鉛が含まれていたが、この鉛を全廃した。 光アイソレータは、レーザーモジュールなどに組み込まれてレーザーダイオードで発振されたレーザー光を一方向だけ透過させる素子で、光ファイバーからレーザーダイオ−ドに戻る反射光をさえぎり、レーザーダイオードを保護するために使用される。 信越化学は酸化鉛を全く使用しないLPE法(液相エピタキシャル法)を独自開発し、世界で初めて厚さ数百ミクロンの希土類鉄ガーネット結晶の育成技術開発に成功、光アイソレータを構成するファラデー回転子中の鉛含有量をゼロppmとした。 同社は鉛非含有のファラデー回転子の量産技術にめどをつけたため、今後、光アイソレータの全面的な鉛非含有化を図る。さらに、インラインアイソレータ、サーキュレータ向けの希土類鉄ガーネット結晶での鉛非含有化技術も開発し、FTTH向け光部品市場に対応して、生産能力の増強を図っていくとしている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1169107015.pdf |