2007年01月19日
「プライムポリマーアジア」が営業開始
中国を中心にPPの高付加価値品種を普及へ
【カテゴリー】:経営(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:プライムポリマー

 プライムポリマーが全額出資して昨年11月に香港に設立したポリオレフィン販売会社「プライムポリマーアジア」が19日に現地で開所式を開き営業活動をスタートさせた。
 
 同社の資本金は100万香港ドル。董事長は林貴司・前アドバンストコンポジット社長。事業内容は、中国を中心としたアジア市場へのPP(ポリプロピレン)とPE(ポリエチレン)の販売。07年の販売目標は13万トン。売上高は200億円の見込み。
 
 プライムポリマーアジアのスタートと引き換えに、三井化学と三井物産との折半出資による高密度ポリエチレン販売会社「ミツイハイポリマー」は近く解散となる。
 新発足のプライムポリマーアジアは、そのミツイハイポリマーが扱ってきたHDPEと、「出光ケミカル香港」が販売してきたPPの両方を対象にアジアの新市場を開拓していくことになる。
 ただし、市場開拓に当たってのエネルギーの大半はPPの高付加価値品種の拡販に投入していく考え。これまでの出光ケミカル香港はOPP(PP延伸フィルム)を中心とする汎用品種の市場開拓に力を入れ、一定の成果をあげてきた。しかしプライムポリマーは、これからは国内だけでなくアジア市場でも独自の高機能・高付加価値品種によって新しい市場を掘り起こしていかなければ市場で存在が認められないと判断、新たな体制を整備したもの。主として包装分野の新市場・新用途開拓を進めていくことにしている。