2007年01月19日
中国向けポリオレフィン価格が軒並み下降
国産品の値下がりと安価な米品の流入が作用
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋によると、今年に入って中国向けのポリオレフィンの輸出価格が軒並み下がってきた。
 直近のトン当たりのCFR価格の平均は、HP-LDPEが1,280ドル、L-LDPEとHDPEがともに1,260ドル、PPホモポリマーが1,250ドルといったところ。12月中旬に比べると30〜40ドルの値下がりになっている。
 
 中国でも東南アジアでもオレフィンのスポット価格は引き続き高水準にある。それにもかかかわらず中国ではポリオレフィンの相場が逆に下降線を辿り始めているわけ。
 この要因の一つは、中国の大手加工企業が原油とナフサの国際スポット相場の急落を睨んで中国国内のポリオレフィン企業に値下げを強く要求してきたため国産レジンの価格が軒並み引き下げられはじめたことにあり、そしてもう一つは昨年10月から12月にかけて米国で船積みされた安価なポリオレフィンが年明けとともに入津してきたことにあると見られている。 最近の中国の需要家やトレーダのオファー価格の多くは同1,200ドル割れとなっており、このためさすがにサプライヤーの多くも成約を見合わせる行動に出ている。