2007年01月23日
三菱化学、三菱ケミカルHD社長に小林喜光氏
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学、三菱ケミカルホールディングス
握手する冨澤社長(左)と小林氏

 三菱ケミカルホールディングスは23日、4月1日付で冨澤龍一社長が代表権のある会長に就任し、後任社長には小林喜光取締役が昇格するトップ交代人事が内定したと発表した。冨澤氏は三菱化学社長も退いて取締役となり、小林氏(常務執行役員)が社長に就任する。
 
 小林喜光(こばやし・よしみつ)氏は1946(昭和21)年山梨県生まれ、60歳。東京大学理学系大学院終了。74年三菱化成工業(現三菱化学)に入社し、研究開発部門を経て96年から三菱化学情報電子カンパニー記憶材料事業部長兼三菱化学メディア社長。三菱化学メディア社長は05年までつとめ、同社の業績を伸ばすとともに、今日の基盤を築いた。
 
 冨澤氏は「現在第2期中計の最中だが、次の中計は新しいリーダーにやってもらわないといけない。新しいリーダーが早い段階から当社の真の成長と発展のシナリオを書き上げていくことが大事だ」と、バトンタッチを早めた理由を説明した。
 
 後任の小林氏については「研究畑の人だが、情報電子関連事業で大きな成果をあげた。当社の今後のあるべき姿を考えるとき、高機能の、新しい素材をお客と一緒に作っていくことができる、こういう人材こそふさわしいと判断した。単なる研究開発だけでなく、そのテクノロジーを収益につなげるビジネスモデルが確立できる人だ」と、人物・手腕に“太鼓判”を押した。
 
 小林氏は「まさに晴天のへきれき、責任の大きさをあらためてかみしめているところだ。三菱化学メディア時代の経験が生かせればと思う。イノベーティブな仕事をスピードを持ってやりたい。原理原則を守り、安全・環境を大切にする。社内では情報の透明性なども重要になる。山梨の出身なので外に向かっては“風林火山”をモットーにしていきたい」などと抱負を語った。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1169536089.pdf