2007年01月24日 |
4大樹脂の06年の出荷、フィルム用が軒並み前年割れ |
PEのパイプ用とPPの射出用は順調な伸び |
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省化学課は24日、汎用4大樹脂の06年における需要分野別の出荷実績をまとめた。 それによると、ポリオレフィン3樹脂の主力品種であるフィルム用は軒並み前年の実績を割り込んでいる。LDPEのフィルム用の2%減とHDPEのフィルム用の4%減は、輸入品の増加と10〜12月期におけるフィルム各社の先安観による買い控えが響いてのもの。PPのフィルム用の1%減は、7〜9月期におけるOPPメーカーの買い渋りが大きく作用してのもの。 反面、LDPEでは加工紙用が3%、電線被覆用が5%それぞれ伸びてフィルム用の落ち込みをほぼカバーした。HDPEではパイプ用の8%増とその他用の10%増が同じくフィルム用の減少をおおむね補った。PPでは、最大消費品種の射出成形用が3%増えたため、フィルム用の減少を十分にカバー、その結果ポリオレフィン3樹脂の中で唯一、国内向け総出荷量が前年を上回ることになった。射出成形用のほぼ半分を占める工業用が自動車向けの需要の好調を支えに約5%伸びたのが大きく寄与したといえる。 一方のPSでは、電機・工業用が6%、また包装用が3%それぞれ前年を上回って雑貨用の2%減とFS用の4%減をカバーした。電機・工業用の伸びはTV向けの需要の回復による。 ニュースリリース参照 【18年1〜12月】 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1169618345.tif |